フリードがシエンタより売れるようになった訳

グレード毎に異なるキャラクター設定の妙

シエンタ ハイブリッドG(7人乗り)のインテリア(写真:トヨタ)

シエンタは、3列目シートを使わない時は、2列目シート下に収納することができ、荷室スペースをより広くすることが可能だ。4人家族の場合であれば、通常は3列目シートを収納し、乗員が増えたときだけ6/7人乗りにできる。そういったシートアレンジの幅広さも購入の決め手になるという(ちなみにフリードの3列目シートは左右跳ね上げ式収納のため、シエンタほどスペースは広がらない)。

ガソリン車とハイブリッド車の購入比率はあまり変わらず、ほぼ半々。販売ディーラーの担当者は、「奥様がご近所の買い物やお子様の送迎などで乗ることがメインなど、あまり遠距離を走らないご家庭では、車体価格が安いガソリン車を選ぶ方も多いですね。近距離走行がメインであれば、ハイブリッド車とガソリン車で燃費もさほど変わりませんから」と話す。

ホンダ「N-BOX」のスタイリング(写真:ホンダ)

ちなみに、シエンタは、「ホンダのN-BOXなど、軽スーパーハイトワゴンからの乗り換え組も多い」(販売ディーラー担当者談)ようだ。近年人気が高い軽スーパーハイトワゴンも購入者にはファミリー層も多いが、いかに車内が広いとはいえ、やはり軽自動車では狭さを感じるユーザーも多く、より車内に余裕があるシエンタを選択するのだという。

フリードのユーザー層は?

一方、フリードもホンダの某販売ディーラーによると、「フリード+(2列シート車)よりも、台数ではフリード(3列シート車)のほうが多い」という。理由は、シエンタと同様で、メインのユーザーが4人家族などのファミリー層で、普段使うのは2列目シートまでだが、「たまに」3列目シートを使う時を考慮しているためだ。

写真は、キャプテンシート仕様(6人乗り)のフリード ハイブリッドGホンダセンシングのインテリア(写真:ホンダ)

フリードには、2列目シートがセパレート式になったキャプテンシート仕様と、座席がつながったベンチシート仕様があるが、ディーラーの販売担当者によると、「人気が高いのはキャプテンシート仕様」だ。

理由は、まずキャプテンシートは2WD車の場合で360mmもの前後スライド量があること。最も後ろに下げれば長身の大人でもゆったりと座ることが可能だ。また、2列目シート中央にスペースがあるため、車内の移動がしやすい。その点、シエンタの2列目シートは、シートがつながったベンチタイプで、前後スライド量もあまり多くない。フリードが採用するキャプテンシート仕様のほうが使い勝手は断然いい。

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