パソコンが復活? インテルが考える「新機能」 年末に次世代技術リアルセンスを投入

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――PCビジネスを成長路線に戻し、さらにタブレットのシェアをどう伸ばすのか。

Mooly Eden インテル上席副社長兼パーセプチャル・コンピューティング事業本部長。イスラエル・エルサレム大学卒。1982年、ダディラン・コミュニケーションを経て インテルに入社。複数のインテル製マイクロプロセッサの設計に関する技術や統括責任者などを歴任した後、2004年に副社長に就任。2012年から現職。インテル イスラエルの社長も務める

とてもシンプルだ。1つ目はベストのソリューションを提供すること。これまでは最高のPC向けマイクロプロセッサを提供してきたが、今後はソリューションとして提供する必要がある。

2つ目は、優れたユーザー体験を提供できるかだ。これまでは技術的な目線で、こういう処理ができる、などと言いがちだった。今後は顧客にとってどういう魅力があるかを訴える必要がある。

リアルセンスが目指すのは、人間とコンピューティングのインターフェースを、人間同士のインターフェースと同じようにすることだ。3つの単語で表現すると「ナチュラル」「直感的」「没入感」になる。

ナチュラルというのは、誰かと会った時、目や手、顔を通して、面白いか退屈か、笑っているか真剣かなどを判断できること。コンピュータでも同じことができるようにしたい。

 リアルと仮想の境目曖昧になる

直感的というのは、シンプルで説明書がなくても使いこなせること。そして、没入感とは、リアルと仮想の境目が曖昧になり、それが連続的につながることだ。たとえばコンピューター上で痛いと思うことをすると、体に痛みを感じるようなことが起こるのではないかと思っている。これから世の中は3Dへ変わっていくと私は考えている。 

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