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「検索前の世界」に進出するグーグル驚きの思惑 自身のメイン事業をもなくそうとする理由

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  • 山本 康正 ベンチャー投資家、京都大学経営管理大学院客員教授
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ただあまりにも肉まんばかりおすすめされては、気持ちのよいものではありません。そこで他の行動、体験履歴を同じくデータ化し、ほどよく心地よい、まさに個人に最適化された体験がネット上でも受けられる、いうなれば究極のおもてなしが受けられる世界を考えています。

自分の体験がデータとして扱われることを、不快に感じる人もいることでしょう。しかしデータの提供を受託することで、商品が10%安く購入できるとしたらどうでしょう。そして、データは秘匿性が担保されているとしたら。データの話に関しては後述しますが、多くの人が受け入れるのではないでしょうか。

そしてデータが蓄積されればされるほど、提供されるサービスのおもてなしのレベルが上がっていきます。

「検索」する前に欲しい情報が表示される未来

一昔前であれば、良質なハードウェアが欲しい。あるいは同じく、高品質なソフトウェアをインストールしたい。コンシューマーが企業に求める価値やニーズはそこでした。しかしこれからの未来では、間違いなく体験になります。

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グーグルの動向などを見ていても、体験がこれからのキーワードになることは明白です。 先ほど紹介した「『検索前』の世界への進出」がそれを物語っています。現時点でのグーグルの役割やビジョンは、利用者が打ち込んだ検索キーワードの最適解を、瞬時に的確に表示することです。

しかし2025年の未来では、もう一歩先をいきます。検索する人の属性、これまでの検索履歴などのデータを分析することで、極端に言えば、グーグルを開いた時点で、欲しい情報が表示されている、そんな未来です。

データ活用においては、プライバシーを配慮し個人を特定しない程度で使用することもポイントですが、本書を執筆している最中に、データは1年半分しか取得しない。このようなアナウンスを、グーグルが出しました。

人の好みは移りゆくものですから、現在最高レベルのサービスを提供するには、直近1年半のデータで十分だと判断してのことなのでしょう。

ユーザー側にとっても、このような明確なプレスリリースがあれば、データの提供を拒む人は減るはずです。そして究極のおもてなしをつねに受けられる生活圏に一度身を置くと、あまりの快適さにそこから離れられない。その結果、GAFAはますます存在感を示していくのです。

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