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「検索前の世界」に進出するグーグル驚きの思惑 自身のメイン事業をもなくそうとする理由

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  • 山本 康正 ベンチャー投資家、京都大学経営管理大学院客員教授
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アンドロイドを買収したのもインパクトがありました。iPhoneが開発されているとの情報を手に入れたのでしょう。そして、携帯電話市場が拡大するのが見えている中で、このままではアップルに負けてしまうと。そこで、足がかりになる技術・サービスを開発している企業を探し出し、買収したわけです。

初代iPhoneの発売は2007年。グーグルがアンドロイドを買収したのは2005年ですから、先見の明があり、動きも早い。私は2013年から2017年にグーグルに勤務し、ユーチューブ関連のサービスに携わっていたこともあり、このあたりのグーグルのビジネスセンスはまさに肌で感じていました。

検索サービスでも、グーグルは積極的な買収をしかけることで、当時の市場を握っていたヤフーを、3年ほどの後発でしたが追い抜きました。さらには広告出稿サービスのアプライドセマンティクスも買収し、グーグルアドワーズを強化し一気に拡大し、収益化したうえで検索市場のシェアを拡大していきます。

グーグルの近年の動向で目立つのは、クラウド、人工知能まわりの技術開発ならびにさらなる積極的な買収です。2013年に買収したイギリスの人工知能開発会社、ディープマインドは代表例です。

さまざまな事業からビッグデータを集められる体制を築いたグーグルが、次にそれを人工知能に読み込ませ、より個人個人の嗜好に合ったサービスを提供していく、そんな思惑が垣間見えます。

また、人工知能周辺では、自動運転領域にも進出。Waymo(ウェイモ)という子会社を作り、アリゾナ州のフェニックスという都市で、ロボタクシーの実験を進めています。

GAFAが強いのは“体験”を軸にしているから

こうしたいわゆるGAFAが、業種の壁を簡単に超えていく理由は、彼らはそもそも、ハード、ソフトを意識していないからです。大切にしているのは、ミッション、ビジョンです。

アマゾンでいえば顧客ファーストです。顧客にとって最高に気持ちのよい買い物体験をしてもらうこと。言い換えれば、おもてなしを意識しているとも言えます。

体験が軸になることで、サービスの質が変わっていきます。例えばアマゾンで買い物をしようとします。すると、やけに肉まんを勧めてきました。その人がコンビニで頻繁に肉まんを購入しているとの体験を、アマゾンがデータとして蓄積。レコメンデーションに反映しているからです。

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【グーグルのおもてなしは一歩先をいく】

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