感染者の自殺率が上昇「猫の寄生虫」の怖い生態

人の脳を占拠、マインドコントロール状態に

先進国の人口の約3分の1がトキソプラズマ原虫に感染しています。人への感染は、汚染された食肉や猫のフンを介した経口感染が一般的です。

2018年、チェコの研究者がこんな発表をしました。ビジネススクールの学生は、そうでない学生よりもトキソプラズマの感染者が1.4倍も多く、しかも感染していたほうがビジネスの成功率は1.8倍に高まるというのです。

起業とも関係あるようです。感染した起業家は「失敗を恐れず」「起業の意欲が高い」こともわかってきました。ただ、研究者は「金持ちになるために感染することはやめて」と警告しています。

(画像提供:KADOKAWA)

発展途上国では現在でも流行する「狂犬病」

2020年6月、愛知県で入院していた患者が狂犬病で亡くなったというニュースが流れました。直前にフィリピンから入国しており、海外で感染し、帰国後に発症したとみられます。日本における狂犬病での死亡は14年ぶりです。

日本では飼い犬へのワクチン接種が義務付けられており、半世紀以上前に根絶しましたが、狂犬病予防法が制定される1950年以前は、多くの人が感染し死亡していました。

感染した犬にかまれると、ウイルスが神経系を介して脳の神経組織に達し、水や風を怖がる、唾液(だえき)や汗などの分泌が増加する、マヒ、幻覚を起こしたり、犬の遠吠えのような唸り声を上げる場合もあります。前項で紹介した猫由来の感染症、トキソプラズマと同様、微生物が人の脳まで支配するという例です。

発展途上地域では現在でも狂犬病の流行が続き、世界で年間約5万9000人もの人が死亡しています。発症すると致死率はほぼ100%とされています。途上地域の奥地を旅行する場合は、ワクチンを必ず接種すべきです。

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