ワンピースに当て込む、スカイマークの企図 狙うは「ポケモンジェット」の再来
ワンピースは、海賊になった少年モンキー・D・ルフィを主人公とする冒険コミック。『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1997年に連載が始まり、1999年10月からテレビアニメも放映されている。
日本のみならず、30カ国以上で翻訳版が販売されており、世界的に人気の高いコンテンツだ。さまざまなグッズに版権が使われているワンピースだが、航空機にペイントされるのは初めてとなる。
実はスカイマークにとっても、特定のキャラクターを自社の機体にペイントするのは初の試みとなる。「新しいスカイマークのチャレンジの一環として企画した。家族連れ、特に今後10~20年後にお客さんになってもらう子供のお客さんに、スカイマークに親しんでもらいたい」。6月30日に東京・羽田空港のスカイマーク本社で会見した有森正和常務はそう強調した。
子供はワンピース、大人はミニスカ
同社が手本にしたのは、全日本空輸(ANA)の特別塗装機「ポケモンジェット」のようだ。ANAは子供に絶大な人気を誇る「ポケットモンスター」をあしらった特別塗装機を就航。航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏によれば、「ポケモンジェットは子供連れ客で、いつもかなり盛況」だという。
スカイマークは6月14日、CAのミニスカートワンピース制服で話題となったエアバス「A330」を羽田―福岡線の一部で導入。広い空間でゆったり座れる「グリーンシート」と併せて、ビジネス客の取り込みに動いている。A330就航に合わせても、一部メディアへの広告宣伝など、これまでになかったマーケティング戦略に動いている。
ワンピース人気に当て込むスカイマーク。狙いどおり、子どものハートをつかめるか。
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