2月米のコロナ新規感染者数61%と最大の減少

先週、世界の感染者数は約2カ月ぶりに増加

世界保健機関(WHO)によると、世界の新型コロナウイルス感染者数は先週、約2カ月ぶりに週間ベースで増加した。米州と欧州、東南アジアで感染増加が顕著であり、制限緩和や警戒心の緩み、変異株の感染拡大が主な原因だとWHO当局者は説明した。

中国疾病予防コントロールセンター(中国CDC)はワクチン接種率を現在の約3.5%から6月末までに40%に引き上げる目標を設定した。新型コロナ問題の政府顧問、鍾南山氏がオンラインフォーラムで明らかにした。中国CDCの高福主任は同フォーラムで、同国が力強い経済活動維持のため感染対策を緩和し、小規模な感染発生は容認する方針だと示唆した。

米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長はニューヨーク市で見つかった新たな変異株について、保健当局者は「極めて注意深く」見守っていると述べた。

この変異株の感染症例は米国内で約735件に達し、うち585件はこの2週間で確認された。変異ウイルスはニューヨーク都市圏内で広範囲に広がっているほか、テキサス州やワイオミング州、メリーランド州を含む他14州でも見つかっていると、米疾病対策センター(CDC)の高度分子検出プログラム担当ディレクター、グレゴリー・アームストロング氏は説明した。

米製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、2月27日に米食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可(EUA)を付与された同社の新型コロナワクチンの供給拡大に向け、製造パートナーを模索している。

同社のアレックス・ゴースキー最高経営責任者(CEO)は1日の電話インタビューで、1回接種型のワクチンを向こう24-48時間以内に390万回分出荷すると説明。同社は今月中に米国民2000万人、6月末までに1億人の接種に必要な量を供給することを目指しているが、このスケジュールを加速させたいと同CEOは語った。

米ノババックスのスタンリー・アーク最高経営責任者(CEO)はCNBCに対し、同社の新型コロナワクチンが5月にもFDAのEUAを取得する可能性があると語った。米国での臨床試験がまだ進行中のため、英国での治験データの利用をFDAが認めることを同社は期待しているという。

米ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、米国の新規コロナ感染者数は2月に61%減少し約242万人となった。月間ベースで最大の減少。死者数は7万1772人と1月から25%減った。累計の死者数は約51万4000人で、感染者数は人口の8.7%に相当する約2870万人に達した。

米ツイッターは新型コロナワクチン接種に関して誤解を招く情報を含む恐れのある投稿に警告ラベルを付加すると表明した。

フランスは英アストラゼネカ製ワクチンの高齢者への接種を許可した。

欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会はワクチン接種を証明する「デジタル・グリーンパス」の提案を月内に公表する方針。接種済みの人にとっては移動が容易になる見込みだが、未接種の人への差別や個人データ侵害などの恐れがあるとしてフランスなどからは反対の声が上がっている。

ジョンズ・ホプキンズ大とブルームバーグの集計データによると、世界の感染者数は1億1440万人を超え、死者数は253万人を上回った。ワクチン接種は全世界で2億4500万回を突破した。

原題:China Sets Vaccine Goal; WHO Eyes Case Rebound: Virus Update(抜粋)

(中国やノババックスなどの情報を追加して更新します)

著者:Dara Doyle

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