鈴木紗理奈、20年前の彼女から数段増した魅力 ドラマ「SPECサーガ」久々の出演に明かした本音

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鈴木紗理奈(すずき・さりな)/1977年大阪府生まれ。94年デビュー。俳優のみならずバラエティー番組や歌手としても活躍する。主な出演作にドラマ「OLヴィジュアル系」、「ケイゾク」、「まんてん」、「きみがこころに棲みついた」、「白衣の戦士!」、「三浦部長、本日付けで女性になります」、YouTube配信ドラマ「THE BAD LOSERS」、バラエティー「めちゃ×2イケてるッ!」などがある。映画「キセキの葉書」でマドリード国際映画祭で最優秀外国語映画主演女優賞受賞(撮影:梅谷 秀司)

――メンタル面のほかに身体のメンテナンスはどのように?

運動はよくしています。最近は馬に乗っていて、これがカラダにはとてもいいです。去年、息子が留学して急にひとりの時間ができたので、空いた時間に何かはじめたいなと思ったとき、以前やった乗馬が楽しかったから、本格的にやってみようと思って。実際はじめたらハマってしまいました。美容にいいですよ。体幹が鍛えられ、姿勢がよくなります。内ももの筋肉をはじめとして、女性が歳をとると贅肉がつきやすい部分をいちばん使うので、体型維持にもすごくいいのでおすすめです。

それと、馬に乗ると目線が高くなるので鬱にならないそうで、気持ちが落ち込んだときに馬に乗る“ホースセラピー”というものもあるんです。カラダにもいいし、メンタルにもよくて、ついつい鼻歌を歌ってしまうほど元気になります。

――ドラマでも立ち姿がしっかりしていたのは乗馬のおかげですね。

できるだけかっこよく見えるように気をつけました。

銃を構えるポーズが決まっている(写真:TBS)

誰にも頼らずなんでもできるようになった

――かっこよさとはなんだと思いますか。

自立したひとがかっこいいと思います。自分ではかっこいいとちっとも思ってないのですけれど、もし私にかっこよさを感じてくださるとしたら、ひとりで生きていくという覚悟をもっていることかもしれません。離婚したことをきっかけにひとりで生きてみようと思ったんです。誰かに頼ることなく、自分で働いて、子供を育てるという決意をしてから、できないことリストを作って、ひとつずつクリアしていきました。ちょうどこの間、その最後のチェックが埋まったんですよ。エンストした車のエンジンを動かすことができたんです。赤黒のブースターケーブルをつないで。もうこれで誰にも頼らずなんでもできます。

――20年前はそういうことを考えていましたか。

その頃は、そんなことを考えてもいませんでした。器用じゃなかったし自信もなかったし、野心だけはありましたが、それを満足させる手段をまだもってなくて、気持ちのみで突っ走っていました。いまは、いろんなバランスをとりながら生活を楽しむ余裕ができるようになりました。

――見た目は若いけれど、お芝居には、鈴木さんのその心境の変化が出ている気がしました。

そうだとうれしいです。

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