本を読むなら「寝る前の2時間」がいい納得理由 読んだつもりですぐ忘れる読書から脱するコツ
その後、午後4時あたりからまた脳の働きがよくなり始め、夕食の時間まで続きます。夕食の直後もやはりダウンしますので夕食直後の読書も能率が悪く、あまりおすすめできません。
1日の最後は就寝前の1〜2時間という時間帯です。この時間帯は少し特殊な時間帯といえそうです。それは脳の働きの中でもとくに記憶という機能で考えると「ゴールデンタイム」と呼ばれるほどの最適な時間帯だからです。記憶が脳の中に定着するためには、睡眠は絶対に必要な工程なのです。
何かを覚える行為も就寝前がおすすめ
というのも睡眠中は昼間のうちに頭の中に入ってきた情報を、脳の記憶の司令塔である海馬が整理をする時間だからです。その整理作業の中で情報の整合性をとっているのです。
例えるならばバラバラの状態のジグソーパズルの一片一片を合わせてみてきちんとした絵になるように組み立て直していると考えるとわかりやすいかもしれません。そこできちんとした絵となり整合性がとれた情報だけが記憶に定着されるというわけです。
そうだとするならば、だいぶ前に頭に入ってきた情報より、直前に入ってきた情報のほうがすぐにその整理作業にとりかかることができるため記憶の定着には好都合なのです。
仮に夜の8時と午前の10時を比較したとすると、記憶効率だけを考えると10時間のタイムラグが発生することになります。だから何かを覚えるという行為、例えば勉強でいえば暗記ものといわれるような科目の学習もこの時間帯を使うべきです。
同様に読書にとっても、この時間帯を利用することでさらに記憶の促進が期待できるというわけです。今回紹介したそれぞれの時間帯の性質は一般論ですので多少の個人差はもちろん存在すると思います。それぞれの時間帯でご自身の読書のパフォーマンスがどう変わるのかを確認して自分にふさわしいゴールデンタイムを見つけてみてください。
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