「日本の大企業はオワコン」と信じ込む人の盲点 尾原和啓「大躍進のラストチャンスが到来した」
リクルートは「自ら機会を作る人」だらけの会社だった
――13回の転職の中でリクルートだけ2回、行かれています。最初にリクルートに転職したきっかけはなんだったのですか。
マッキンゼーを辞めた後、NTTドコモと個人契約して「iモード」の開発に携わりました。iモード・チームには『起業の天才!』に出てくるリクルート出身の松永真理さんがいて、夏野剛さんも真理さんの下でインターンとしてリクルートでバイトしていたことがあるんです。そんなこんなでリクルートとは縁がありました。
元々、僕は「エンパワーメント教」なので、「人生の選択肢を増やす」というリクルートの企業カルチャーが大好きでした。その後も「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」というグーグルや、インターネットの力で地域の店舗を全国区にする楽天など、エンパワーメント系を渡り歩いてきました。
――実際に働いてみて、リクルートとはどんな会社でしたか。
僕が入社したのはリクルート事件の後でしたが、マネジャーはたくさんの人が机の上に「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」(創業者・江副浩正が作ったリクルートの社訓)のプレートを置いていました。なんだかんだ言って、愛されてたんですよ。
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