「軽症」のミスリードとともに、芸能人たちが訴えたかったのが、若年層を中心とした感染予防の意識が低い人々に対するメッセージ。
若年層の「感染予防意識を上げたい」
ハチミツ二郎さんは「スッキリ」で約1カ月間にわたる入院生活で感じたことを聞かれたとき、「リハビリの先生とか看護師さんと話したとき、『ぜひ伝えてほしい』と言われたのが、『若い方たちの自覚のなさをぜひともどこかで言ってほしい』ということ。『あなたが大丈夫でも、あなたがすれ違ったお年寄りを殺してしまうかもしれないという気持ちでいてください』と。お年寄りの方も家にいられるならいてほしい。自粛するなら全員でしなければと思いますね」と切実に訴えかけていました。
感染者数の割合は相変わらず20代が最も多いなど、「若年層の感染予防意識が今ひとつ上がっていかない」という現実があります。事実、千賀健永さんが出演した「首都圏情報ネタドリ!」が若者世代に行った街頭調査では、「昨年の緊急事態宣言時に比べて、今回のほうが怖くない」と答えた人が100人中60人を占めました。
あらためて各番組を見渡すと、新規感染者数や重傷者数などの推移、逼迫迫する医療現場や保健所などの現場、かからないための対策などを伝えるコーナーが目立ちます。一方で、軽症者のさまざまな症状や後遺症、自宅療養中の症状悪化、亡くなった人と遺族の姿などを伝えるコーナーは、それほどありません。
もちろんいたずらに危機をあおって不安を抱かせることは避けなければなりませんが、今後はもっと幅広い世代に向けてこれらの情報も伝えていく必要があるのではないでしょうか。さらに言えば、今以上に若年層からも注目を集められる番組にすることが求められているのです。
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