千賀健永さんは1月15日放送の「首都圏情報ネタドリ!」(NHK)に出演し、いまだに残る後遺症についてコメント。「(感染から)2カ月以上経ってるんですけど、(嗅覚障害は)まだ完全には治ってないです。発症した時はどんどん、どんどんにおいがわからなくなって。鼻づまりとかの感じではなく、鼻の感覚がなくなるというか」「ロースカツを食べたときも、味覚はあるけど嗅覚はしないのでゴムを食べている感覚」などと真剣な表情で語りました。
「軽症」という言葉を使う責任の重さ
ハチミツ二郎さんは、1月22日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)に出演し、病院に運ばれたときの様子をコメント。「診てもらったら、『人工呼吸器を入れなきゃいけない』と。『首に穴を開けてストローみたいなサイズで血を循環させないといけない』って言われて、麻酔と睡眠導入剤を入れられて眠っていたんですけど、肩を叩かれて『陽性です』と言われた記憶があります」「(先月)14日に入院して、起きたら22日でした。そこで初めて自分が(8日間も)昏睡状態だったことを知りました」と壮絶な体験を語りました。
ミキ・昴生さんは1月10日放送の「ミキの兄弟でんぱ」(KBS京都ラジオ)で、「『死ぬんかな』と。『生きてきた中でこんなに熱下がらんことあるんか』と」「とにかくしんどくて動かれへん。こんなテレビ大好きなのに年末のテレビ一個も見れてない」「お風呂45℃くらいで溜めてもらっても入りながら震えんねん。ずっと寒い」と症状のつらさを語っていました。
芸能人たちは決して「こんなにつらい思いをした」と同情を誘いたいわけではないでしょう。ハチミツ二郎さん以外は「軽症」ですが、その言葉のイメージとはまったく異なる厳しい現実を訴えているのです。「感染力は強くても、ほとんどが軽症で、高齢でなく、持病がなければ重症化しづらい」と高をくくっている人々に向けたメッセージではないでしょうか。
私が出版プロデューサーの仕事もしていたころ、大病をわずらった人から「これからかかる人々のために闘病記を書いて役に立ちたい」という問い合わせが毎月のようにありました。ここで挙げた芸能人たちのコメントには、それと近い使命感を感じてしまうのです。
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