金銭感覚でフラれ続けた39歳男がつかんだ幸せ 「駐車場代が高い!」の一体何がいけないのか

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ただ、男性の収入が多い少ないには関係なく、お財布を開くときに、値段の“高い”“安い”を言うのは、女性たちから嫌われる傾向にある。これは、意識すれば直ることなので、あえて伝えることにした。

「そうですか。また価値観か。難しいですねぇ。あと、駐車場代は、“高っ”とか言ったかな。あ、言ったかもしれない。ポロッと出ちゃったんですよね。これからは気をつけます」

最終的に選んだのは地味で堅実な女性

そして、12月に入り、義昭からこんなLINEが来た。

「家を引っ越すことにしました。自分の中で、気持ちをリセットするには、何をすればいいかを考えたときに、住んでいる環境を変えるのがいちばんかなって。この家には、結婚がダメになった女性も遊びに来ていたし。引っ越しをして、気持ちをリセットして、新しい年を迎えようと思います」

コロナ禍で引っ越しをする人も少なかったようで、物件はすぐに見つかった。引っ越し業者の予約も希望の日程で取れた。そして、歩みを止めることなく、婚活を続けた。

すると、年の瀬に連絡が来た。

「今、お付き合いに入っている朱美さんのことで、ご相談があります。ポジティブな話です。お時間を取っていただけませんか?」

そこで、ある夜、電話で話を聞くことにした。

「朱美さんとは、お付き合いも順調で、『早く一緒になりたい』と、彼女のほうから言ってもらいました。前回のことがあったので、お金の話もキチンとしました。『ぜいたくはさせてあげられないけれど、人並みの生活はできるように、僕は頑張って働いていくよ』と」

結婚がダメになった弓枝は、どちらかといえば派手で華やかだったが、朱美は対極にいるタイプで、地味で堅実な印象だった。

「ただ、前のことがあるので、またダメになるんじゃないかと心配だし、慎重に丁寧に話を進めていこうと思っています。 “相談所で出会った女性との結婚がダメになった”という話もしたんですけど、彼女は、『私は、高い結婚指輪もいらないし、ぜいたくしなくていいから、いつも2人が笑って過ごせるような温かな家庭を築きたい』て、言ってくれました」

そして、先日、正式にプロボーズをし、緊急事態宣言が出ている期間だったので、地方出身者である彼女の両親とは電話で話し、結婚の許可をいただいたという。

「2月のよき日に入籍します」

今度こそ、幸せになってほしい。今度こそ、“結婚のお祝い会”も、やれそうだ。

本当におめでとう。人生にはいろいろなことがあるけれど、最終的に幸せになった者が、勝ち!

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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