有村架純のまっすぐな瞳に映る「恋愛の醍醐味」 女優10周年を経て、いまだ成長途中と語る理由

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映画『花束みたいな恋をした』で「オーソドックスなラブストーリー」を演じている有村架純さん。「逃げ出したいと思う」ほど真摯に向きあう仕事について、コロナ禍で感じたこと、恋愛観まで率直な言葉で語ってくれました

国民的女優に駆け上がった、眩く見えるキャリアの足跡を振り返ることなく、彼女は未来だけを見据える。

「まだまだ修行という気分で、終わってはいないですね。有村架純を作ってくれた10年だと感じますし、もっと成長する必要があると思います」

女優デビュー10周年、“有村架純にとって、どんな10年だったか?”の問いに一片の迷いもなく答えてくれた。

高校生のときに女優を志し上京した。下積み時代に丹念に蓄えた演技の実力を引っ提げ、さまざまな挑戦や困難を乗り越え、女優としての人生を切り拓いてきた。

有村架純を突き動かしている、原動力とは

2010年、17歳でドラマ『ハガネの女』(テレビ朝日系)で女優デビュー。NHK連続テレビ小説 『あまちゃん』(2013年)でブレイク後、『映画 ビリギャル』(2015)では金髪姿も話題になった。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』(2017)でヒロインを務め上げ、紅白歌合戦の司会を2年連続で担当した。人気CM「au三太郎シリーズ」では、キュートなかぐや姫としてもお茶の間に親しまれている。

“現場で120%を出し切りなさい”と育てられ、まじめで一途な姿が幅広い世代に支持され、やがて国民的な人気を集めた。女優として成長するために“芽生えた思い”が年々強くなり、自身を突き動す原動力になっているという。

「責任感ですね。役を担う責任感や、背負う作品への責任感であったり、役者、スタッフの方々が、この作品に参加してよかったと思ってもらえるように努める責任があります。

その意識を、あまり持ち続けると苦しかったりつらかったりするときもあります。それでもその仕事をやりきったと感じられたときが、最高の瞬間ですね」

そして、キャリアを積み重ねたからこそ見えてきた挑戦。

「次の時代を担っていきたい」

そのために、自分に何ができるのか? 自問自答し、迷いながらも歩み続けている最中だと、打ち明けてくれた。

「27歳の今、忙しくさせていただいていた時期から少し落ち着いてじっくり仕事と向き合う、考える時間が増えたんです。どういう方向でやっていこうか、悩む時期は悩む時期で楽しまなきゃいけないし、戦い続けなくてはいけない、そこはもう“諦めない”という思いというか。

今やっていることは、いつか実りがくるかもしれないし、どうなるかわからないけど、とにかくやり続けるしかないなと思います。あとは、自分を信じてちゃんと選択をしていくことですね」

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