無理筋な業務命令に悩む人はこの常識を知ろう フェイスシールド非着用で懲戒処分って可能?

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無理難題の業務命令に従う必要はありません(イラスト:仲島 綾乃)
◎あなたを守ってくれる法律

労働基準法第89条 就業規則 作成及び届出の義務
常時10人以上の働く人がいる会社は、就業規則を作成して労働基準監督署長に届け出なければなりません。

労働基準法第90条 労働者への配慮
会社は就業規則の作成・変更をする際には必ず働く人側の意見を聴かねばなりません。

労働基準法第92条 法令遵守の義務
就業規則の内容は法令や労働協約に反してはなりません。

就業規則は会社が一方的に作れない

★ポイント

就業規則は働く人と会社のルールブックです。

就業規則に必ず記載しなければいけない事項としては以下の3つが挙げられます。

①始業及び終業の時刻、休憩時間、休日、休暇、交代制に関する事項

②賃金に関する事項

③退職に関する事項

就業規則は会社が一方的に作成するのではなく、働く人の意見を聴いた上で作成されるものです。

◎働く人のためにある就業規則

会社で何か問題があった場合は、まずは就業規則を確認しましょう。会社が定められている内容とは違うことを強要した場合は、働く人には拒否する権利があります。さらに、法律と照らして違法である場合には、会社は是正しなければなりません。

一方、労働契約(就業規則の内容を含む)を結んだ働く人には会社の秩序を守る義務が生まれ、秩序を乱したときには、会社は罰を与えることができる懲戒権(叱責することができる権利)が与えられています。就業規則は会社ごとに設けられたルール。働く人も会社も就業規則を基に、快適な職場環境を守りましょう。

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