「アルピナB3」高性能なのに快適すぎる車の正体 BMW車ベースに極めて高次元のバランスを実現

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専用デザインされたアルミホイールもアルピナの特徴の1つ(写真:ニコル・オートモビルズ合同会社)

パンクしても走れるランフラット式ではなく、軽くて柔軟な構造を持つ専用タイヤを手に入れたアルピナB3は、標準設定においてもタイヤが路面の凹凸で跳ねる様子を乗員に伝えてこない滑らかな乗り心地を示すが、このコンフォート・プラスを選ぶとさらに身のこなしに穏やかさが生まれ、心地よく移動できる。

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最後に、気になる新型BMW 「M3」との比較でいうと、M3のエンジン出力は480/510馬力に増強、車重もカタログデータでは1700kg台に抑えられていることから、加速はさらに速そう。そして外観は、新型4シリーズでデビューした巨大なフロントグリルや、側面のエグい拡幅ラインによってかなり別の乗り物のように映る。

全長は74mm、幅は78mm拡大された。走りは、相当「M3」のほうが過激だと予測できるだろう。先代のときには「M3 CS」「M3 GTS」といった過激バージョンがあっという間に売り切れていたことも考えれば、M3の大胆路線はもう止めようがなさそうだ。

高性能と快適性を高次元で両立したのがアルピナB3

世界中のセダンでトップクラスの高性能を備えながら、極めて洗練された操縦感覚を示し、快適性においてもベースとなるBMWをしのぐ水準を実現したのがアルピナB3である。次回はアルピナ流の高性能セダンづくりのレシピと、それを培ってきた歴史について紹介しよう。

田中 誠司 PRストラテジスト、ポーリクロム代表取締役、PARCFERME編集長

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たなか せいじ / Seiji Tanaka

自動車雑誌『カーグラフィック』編集長、BMW Japan広報部長、UNIQLOグローバルPRマネジャー等を歴任。1975年生まれ。筑波大学基礎工学類卒業。近著に「奥山清行 デザイン全史」(新潮社)。モノ文化を伝えるマルチメディア「PARCFERME」編集長を務める。

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