知れば納得「オンライン就活」のシンプルな極意 企業の採用担当者の見ているポイントとは?

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これに対して、「2022年卒の学生に最も人気が高かった企業」は、伊藤忠商事でした。2位には三菱商事が続き、総合商社の人気は継続しているようです。

3位に日本生命保険、4位に大和証券グループ、6位に損害保険ジャパンがランクイン。就活生にとって、金融業界は「安定している」というイメージが強いようで、ランクを上げている企業が多数ありました。

一方、人気があった航空業界のANAとJAL、旅行業界のJTBグループはいずれも30位以下でした。

全体的に知名度が高い企業に人気が集まっていることは変わりませんが、コロナの影響を受けて人気業界が大きく変化したことが見てとれます。

■2022年卒の学生に人気が高かった企業

大手企業の約9割が「オンライン選考」を実施

気になる選考の方法の変化について、コロナ前は「説明会」「エントリーシート」「Webテスト」「グループディスカッション」「面接」が主な選考内容であり、すべて対面で行われることがほとんどでした。

ところが、Withコロナでは、対面での選考に加えて「オンライン説明会」「動画面接」「オンライン面接」「オンライングループディスカッション」といった、「オンライン選考」を行った企業が急増し、56.8%に及びました。従業員5000人以上のいわゆる大手企業に限っては88.2%が実施しました(リクルートワークス研究所「第37回ワークス大卒求人倍率調査(2021年卒)」より)。

オンライン選考は、地方や遠方に住む就活生に向けてもアプローチできるなど、企業側にもメリットがあります。そのため2022年卒以降も多くの企業が採用すると予想され、とくに面接は、今後もオンラインで行う企業が多いと見られています。

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