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セブン&アイHDとイオンを分析する 2大小売りチェーンは、どこで差がついたのか?

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財務諸表に話を戻します。貸借対照表(同12~13ページ)から安全性を調べますと、自己資本比率(純資産÷資産)は、46.2%。棚卸資産などの流動資産が多い小売りのような業種では、15%以上が安全かどうかの目安になると私は考えていますから、セブン&アイは十分に安全だといえます。

短期的な安全性を見るための流動比率(流動資産÷流動負債)は、116.7%と問題ない水準です。これは、一般的には120%あれば安全だと判断されますが、小売業や外食業のように日銭が入ってくる業種は70%程度あれば十分回るのです。以上のことから、セブン&アイの財務内容は抜群だといえるでしょう。

増収減益のイオン、セブン&アイとの違いは?

一方、イオンの業績は少し陰りを見せました。損益計算書(16ページ)に注目してください。営業収益合計は前期より12.5%増の6兆3951億円、営業利益は10.1%減の1714億円と増収減益となったのです。(営業収益合計と売上高の違いは、売上高は本業での売り上げを示し、営業収益は事業全体の売り上げにあたります)。

セブン&アイと比較してみましょう。セブン&アイの営業収益は5兆6318億円である一方で、イオンは6兆3951億円ですから、イオンの方が多いことが分かります。ところが、セブン&アイの営業利益は3396億円ですから、イオンの倍近く稼いでいるのです。セブン&アイのほうが、イオンより収益性がはるかに高いといえます。

同じ小売りであるにも関わらず、なぜ、収益力に大きな差があるのでしょうか。それは、収益構造が異なっているからです。

セブン&アイの場合は、営業利益の75.8%がコンビニ事業でした。コンビニ事業は、非常に収益性が高いのです。この事業の売上高営業利益率(営業利益÷売上高)を計算しますと10.2%という驚異的な水準です。

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【銀行を持っていても、収益構造が違う】

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