「ハナワ」とは、塙義一・日産元会長(故人)のことである。仏ルノーと日産の資本提携を決めたときの日産の社長だ。
志賀氏は「私はルノーとのアライアンス交渉の初期から関わっていた。当時、ゴーン氏を日産の社長として迎え入れる際の条件を協議していた。報酬額は承知していないがそういう約束はあるのだろうとも思った」とする一方、「『塙さんとの約束がある』とゴーンが言ったのは詭弁だろうと思った。塙さんの話が出てきたのはそれ一回きりだ。言われた瞬間に詭弁だと想像した」とも語った。
このゴーン氏の発言を志賀氏は「(本来は受け取るはずだった)得べかりし報酬額と実際の報酬との差額を、開示せずに受け取れる方法を考えろという指示だと思った」という。
そこで冒頭の言葉を志賀氏は口にした。「(ゴーン氏に対して)『そうすべきではありません』と言うべきなのに結果的に指示に従ってしまった。深く反省している」。不正に近いとの認識が持ちながら、ゴーン氏の圧力に屈したことが、志賀氏にとって「痛恨の汚点」というわけだ。
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