役員大刷新でも晴れない富士通社長交代の真相
野副氏の代理人である畑敬弁護士は「会社側に時間を与えたが、誠意のある対応を行う姿勢がないことを見届けたので、法的措置を検討する」と説明。野副氏自身も「自分個人のために行動に出たわけではない。問題を明らかにすることが社会のためになると思っている」と語る。
東京証券取引所の斉藤惇社長は3月23日、「まだ説明が足りないという声を聞いている。きちんと事情説明するべきだと思うし、そうすることを期待している」と富士通に一層の情報開示を促している。が、現経営陣はそうした声に耳を貸すことはなかった。
4月からは山本正已社長以下の新経営陣が発足する。外部圧力が高まる中、社長経験者の経営への関与を一掃し、企業統治の透明性を高めることができるだろうか。
>>>関連記事:富士通の大混迷、「社長解任」全構図 - 10/03/17
(山田俊浩 撮影:梅谷秀司 =週刊東洋経済2010年4月3日号)
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