スカイマーク、ミニスカ機材がまた受難 6月14日就航予定の新機材「A330」が雷で損傷
航空機は翼の部分に放電管のような設備があり、雷を受けた場合はそこから電気を逃がす構造になっている。とはいえ、機体が損傷するケースもある。いずれにしても、到着した空港で機体の状況や、雷がどのように機体に干渉したのかなどを検証する。損傷した場合は、損傷部の補強や交換などの修理をするという。
飛行中の航空機に雷が当たることは「極端に珍しいことではない。日本は雷が多い国でもある。ただ、雷に遭った後に、どれだけ点検や修復をちゃんとできるかは、航空会社のレベルを試されるともいえる」(大手航空会社幹部)。
誤算だらけの就航予定
スカイマークのA330は当初、3月25日に就航する予定だったが、4月25日→5月31日→6月14日と3度に渡って運航開始を延期した。同社が初めて導入するエアバス製の機材だったことや、寄航地に整備を置かない戦略などに際して国が求める安全運航の基準を満たすための体制を作ることなどに、時間を要した。
A330が飛ぶ国内の主要3路線(羽田発着の福岡、沖縄、新千歳線)については、それぞれ初就航から半年間限定で女性CAがミニスカ制服キャンペーンを展開する予定だ。
しかし、これをめぐっても、見ようによっては大胆でセクシーともいえる服装をCAが着用することでセクハラや保安上などの問題につながるのではないか、と物議を醸す事態となった。
その後、ミニスカ騒動は沈静化したものの、就航延期が重なったことでスカイマークに対する批判的な報道も相次いでいた。その矢先に起きたのが、今回の落雷だ。大手よりも安い運賃ながら広めのシートで差別化して顧客獲得を狙うのが、スカイマークのA330導入戦略。その切り札の投入を目前にして、最後の最後まで試練が続いている。
(撮影:尾形文繁)
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