──「恋愛・結婚意向のない独身者」を含めたら、婚活サービス利用経験者はもっと少なくなるのですね。意外な数字です。マッチングアプリか結婚相談所かの二者択一を探ろうとする今回のインタビューのテーマ自体が間違っている気がしてきました(笑)。
いえ。どの年代でも出会いの主流がアプリになりつつあるのは間違いありません。先ほどのブライダル総研の調査でも、アプリをはじめとする「ネット系婚活サービス」を使って結婚した人の割合がこの5年間で急激に伸びているのがわかります。
結婚相談所に比べると、アプリには本気で結婚したい人の割合は少ないのは事実です。誰とも会えないままやめてしまったり、アカウントを放置している人も少なくありません。ただし、アプリは登録者数が圧倒的に多いため、結果として結婚に至る人の数も増えているのだと思います。
最大手のペアーズは「1年以内に結婚したい人」のためにオンライン結婚相談所(ペアーズエンゲージ)を作りました。毎日1人を紹介してくれるのが売りですが、メインのサービスと違って自分で異性のプロフィールを検索できないのが難点です。検索疲れしている人にはいいかもしれませんが……。
──著書『あなたの「そこ」がもったいない。』では、地方在住の人にネット系婚活サービスを勧めていますね。
それも母数の問題です。東名阪以外では、婚活をしている人自体が少なくて、結婚相談所だと大手の連盟(複数の結婚相談所が参加して会員情報を共有するシステム)でも週に1人ぐらいしか新規の登録者がいない、なんていう地方都市の話も聞きます。某県の会員は数百人しかいないそうです。
アプリは登録者の数はけた違いなので、地域から動けない地方在住者には強力なツールだと思います。自分のプロフィールを魅力的に工夫できて、知らない人とメッセージをやり取りしてデートにまでこぎつけられる人にはお勧めです。
晩婚さん世代におすすめのアプリは?
──アプリにはプロフィールを盛るどころか偽って登録している人も少なくない、と聞きました。
それは本当です。メッセージのやり取りをする際は身分証明書の提示が必要なアプリもあります。でも、身分証明書ではわからない年収や職業、既婚未婚はうそをつけてしまいます。
──利用するにはリテラシーが必要なのですね。お勧めのアプリはありますか?
アプリの中身を見てみると、プロフィールをしっかり書いている人といい加減な人の差が極端だったりもします。アプリに慣れるためにはやはり最大手のペアーズが便利ですが、晩婚さん世代に限って言えばOmiaiとゼクシィ縁結びがお勧めです。Omiaiはペアーズより年齢層が高めで、ゼクシィ縁結びはメッセージ交換は女性も有料。そのためかOmiaiとゼクシィ縁結びはプロフィールが男女ともにしっかり書いてあり、真剣な人が比較的多いように感じています。
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