台湾で爆発的に広がる、自転車シェアリング 台湾でできて、日本でできない理由

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まず、私自身で乗ってみることにした。

最初は台北市信義区のオフィス街にあるステーションを訪れた。最初の利用者登録には、台湾の携帯電話と悠遊卡(Easy Card)という日本のSuicaのようなカードが必要だ。登録すると携帯に暗証番号が届き、それを入力すればすぐに利用できる。外国人でも悠遊卡は買えるが、携帯電話はハードルが高い。その場合はクレジットカードで利用できる。利用者登録ができるステーションはいくつかの大きなステーションに限定されているので、調べてから行くことをお勧めする。

台北市内のステーションは現在160カ所。ほぼ、数百メートルごとの大きな交差点や駅、公園などにステーションが見つかる感じだ。スマートフォンのアプリで現在地から最も近くて自転車に空きがあるステーションが分かる。

初乗り30分はタダ

では、台北市民はどのように自転車シェアを利用しているのだろうか。知人たちに聞いてみた。

たいていは、通勤や通学の補助に使っているという。今は台北市も郊外に住宅地が拡大している。地下鉄に乗って市内まで来ると、会社にあと歩いて10分のところまではたどり着ける。そのあと、YouBikeで会社や学校の近くまでに行き、帰りも同じように乗って帰るというやり方だ。

こうした利用実態を、台北市は「最後の一マイルの交通手段」と呼ぶ。ほかにも若者たちは、夜に遊びに出かけるときに利用したり、デートで使ったりと、夜の利用率は昼間よりもかえって高くなることもある。

何しろ価格が安いことが台湾の人々にとっては魅力のようだ。初乗りから30分までは無料。そのあとは4時間利用までは30分ごとに10台湾ドル(34円)、4時間から8時間までは30分ごとに20台湾ドル、それ以上の利用だと30分で30ドルと少しずつ上がっていく。地下鉄の初乗りが20台湾ドルなどで、基本的にかなり低めの設定であることが若者に人気の理由だろう。

台湾のYouBikeは2012年8月の導入以来、きわめて順調に利用者を伸ばしてきた。延べ利用者は2013年6月には利用者500万人を突破し、昨年11月には1000万人、今年5月19日にはとうとう2000万人に到達した。現状では市民一人につき年間に4回乗っている計算になる。

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