コロナ回復後の「3人に1人」襲う後遺症の症状 「関節が痛い」「毛が薄くなってきた」など様々

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しかし、

① 潜伏期間が長い
② 発症の2日前からウイルスを体外に排出して感染源になる可能性がある
③ 感染しても無症状のことが多く、その人もウイルスを排出してほかの人を感染させる可能性がある
④ 体外での生存期間が長い
⑤ 急速に悪化することがある
⑥ 2020年10月時点では確定した治療法がない
⑦ ワクチンが存在しない

などの点でインフルエンザ以上に厄介です。

新型コロナウイルスは、生活環境の中でインフルエンザウイルスなどよりも長く生きられるということもわかっています。例えば、ステンレスの表面では2~3日間、段ボールには24時間、プラスチックでは3日間も、不活化されません。

また、10~20代の若者が重症化した例もあります。基礎疾患がなくても、大量にウイルスに曝露されると重症化しやすくなるとも考えられています。

治ったと思っても終わらない後遺症の怖さ

新型コロナウイルスは、症状の重症化だけでなく、その後遺症にも注意するべきです。治ったと思った後も、後遺症によってその後の生活にまで支障を来すことがあるのです。 

イタリアで143人の元患者に行われた調査では、回復後(発症から2カ月後程度)も87%の患者が何らかの症状を訴えたといいます。倦怠感や呼吸苦の症状のほか、関節痛、味覚・嗅覚障害、めまい、聴覚障害、なかには脱毛などの報告もあります。

これは重症者だけではありません。アメリカからの調査によると、感染からの回復者270人のうち35%に何らかの後遺症がみられ、18~34歳の「若い世代」でも26%が普段の健康状態ではないと回答。後遺症は2つ以上の複数症状がみられる場合もあります。

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