独断で選ぶ「乗り心地がいい」夜行列車ベスト10 戦後の列車を軸に評価、あの寝台列車の順位は

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4位は最新のウエストエクスプレス銀河「グリーン個室」。座席状態の座り心地は普通だが、窓向きに配置され、床面がかさ上げされているので、景色をワイドに楽しめるのは素晴らしい。

5位は「カシオペアスイート(メゾネットタイプ)」。2階に補助ベッドにもなる、向い合わせソファが設置されており、広い可動式肘掛けで座り心地はなかなか。なお、3人利用したときは、片方に並んで座ることになり、肘掛けは使いにくい。

北斗星のツインデラックス(編集部撮影)

6位は北斗星「ツインデラックス」。あけぼの、北陸のシングルデラックスと同じく、寝台を壁側に折りたたんでソファにする。座り心地はロイヤルより上で、北斗星で最高の座席。大型テーブルと隣接したチェアも備わるが、こちらは座席としては普通の座り心地。

7位はトワイライトエクスプレスの「スイート(展望タイプ)」。昼間は補助ベッドにもできるソファに座る。座り心地自体は普通なので、この順位。

8位は現役サンライズの1人用A個室寝台。座席も備わるが、作業用チェアで座り心地は普通。幅の広い寝台に上体を起こして足を投げ出すこともでき、かなり快適だ。

9位は北斗星「ロイヤル」。昼間は寝台を座席にできるほか、テーブルに隣接したチェアを備える。ツインデラックスのほうが座り心地は上なので、この順位。

10位は20系開放形A寝台。10系、14系、24系の開放形A寝台車も同等設備だが、静粛性で20系が上。寝台を転換した向かい合わせ座席は、重厚な座り心地で快適だった。昼間はグリーン車指定席なので、ほかの乗客が乗り込んで来ることがあるのが10位の理由だ。

最高の寝心地は!?

「寝心地」は寝たときの快適性で寝台幅重視。個室の広さなどは加味しないが、クッションの硬さや「開放形寝台で他の乗客の物音が聞こえる」などは考慮する。

1位:「カシオペア」カシオペアスイート(メゾネットタイプ)
2位:「夢空間」エクセレントスイート
3位:583系開放形A寝台下段
4位:「サンライズ」シングルデラックス
5位:「トワイライトエクスプレス」スイート(方窓タイプ)
6位:「北斗星」ロイヤル
7位:「サンライズ」サンライズツイン
8位:「カシオペア」カシオペアツイン
9位:20系開放形A寝台下段
10位:「サンライズ」シングルツイン

1位「カシオペアスイート」は両タイプに乗車したが、寝心地は揺れにくい車両中央部のメゾネットタイプが上。寝台幅は85cm(メゾネットは88cm)で必要十分だ。

2位夢空間「エクセレントスイート」は、寝台幅125cmと非常に広く、贅沢感がある。なお、マットレスは普通。車両の揺れが大きめのため、2位とした。

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