「耐久性」で需要を開拓する日野自動車、カギは独自販売網の整備《中国を攻める》

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


 これまでの海外強化策が実り、00年度に1・8万台だった海外販売台数は、07年度には6・5万台まで拡大した。しかし、その後の世界的な景気後退により09年度は5・5万台と足踏み状態だ。07年に打ち出した販売計画は15年度に海外で15万台以上売る、というもの(下グラフ参照)。あと6年の余裕はあるものの、決して低くはない目標だ。

中国で大型を現地生産 現地仕様で市場を開拓

今、日野の海外販売拡大を支えているのは冒頭に挙げたインドネシアなどの東南アジア諸国と、メキシコやコロンビアなどの中南米だ。が、その先には世界最大市場、中国での販売拡大を見込んでいる。

中国でのトラック需要は09年に330万台を記録。世界需要のおよそ3割を占め、各商用車メーカーの垂涎の的だ。ただ、現地資本の完成車メーカーがほとんど存在しなかったインドネシアやタイなどとは異なり、中国には東風汽車や中国第一汽など現地の有力な商用車メーカーが多数存在する。そこに欧米日の海外勢がこぞって参戦する激戦市場だ。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事