誰もが驚愕する医学史上の「とてつもない失敗」 「手を洗おう」と呼びかけた医師の哀れな最期

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これに続いて数々のワクチンが発明され、コレラ(1892年)、チフス(1896年)、結核(BCG、1921年)、髄膜炎(1978年)、MMRV4種混合(麻疹、おたふく風邪、風疹、水痘、2005年)など、今の日本人の多くが子ども時代に接種するワクチンの開発へとつながった。

ヒツジの血を輸血してしまった中世の医師

感染症研究と並行して、顕微鏡によって血液の研究も進んだ。赤血球の発見は1658年。それから2世紀の時を経て、1841年に血小板、その2年後に白血球も発見された。

血液は、宗教上の理由などから迷信による畏怖の対象となっており、はじめての輸血は、1665年、イギリスでイヌからイヌへ行われた。ところが、続いて行われたのは、なんと人にヒツジの血を輸血するという実験だった。

フランス国王ルイ14世の顧問医師だったジャン=バティスト・ドニ(1643〜1704年)は、健康な動物の血を輸血すれば人間の病気を治すことができると信じていたらしい。最初にヒツジの血液を輸血された2人が、奇跡的に生き延びたため、実験はさらに行われ、死者が出て裁判沙汰に。
やってみるしかない時代だったとは言え、これは「血液ってやっぱりヤバイ」という意識を強化してしまい、フランス全土で輸血が禁止されてしまった。

人から人への輸血がはじめて記録されているのは、19世紀に入ってからで、1840年にはイギリスで全血輸血が実施されている。ただし、A型、B型、O型、AB型という血液型が発見されたのは1900年になってからのことで、当時の輸血は完全に行き当たりばったりだったようだ。

失敗なくして科学的手法の確立はできないが、現代医学の恩恵にあずかる私たちは、「トライ&エラー」ならぬ「トライ&デス」の時代の患者たちに手を合わせるしかない。そして、私たちもまた、未来からは「昔の人ってヤバイことやってるね」と見えるのかも、しれない。

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