NiziUをゴリ押しと言う人が的外れでしかない訳 最速「紅白」、冠番組、CM出演の快進撃は必然

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さまざまな角度から批判が挙がっていますが、これらすべてが「ゴリ押しするな」という声に帰結していることに気づかされます。では本当に「ゴリ押し」と言われるものはあるのでしょうか。

まず前述したテレビ番組への出演ラッシュについて。とりわけ「日本テレビのゴリ押しがひどい」「日テレが強引に話題性を作っている」などの声が多いのですが、これは当然ながら「ビジネスとして業績が上がるから起用している」にすぎません。

日テレは視聴率アップや有料会員の獲得ができている

たとえば「スッキリ」は今年1月にNiziUの特集をはじめて以降、ジワジワと視聴率が上がり、ゴールデンウイークの集中放送を決めたほか、現在も毎週のように特集が組まれ、結果を残し続けています。

さらに日テレ系列の動画配信サービス・Huluで配信した「Nizi Project」「NiziU 9 Nizi Stories」「We NiziU! ~We need U!~」で有料会員を確保できたことも含め、フィーチャーするのは当然。テレビ局も民間企業である以上、稼げるコンテンツを放送・配信しているのであり、それで「ゴリ押し」と言われたとしても戦略を変えることはないでしょう。

しかもNiziUは、「商品購買行動の積極的な若年層に人気」「まじめ、ひたむき、フレッシュ、仲がいいなどのイメージで好感度が高い」という2点でスポンサー受けが抜群。また、視聴者もオーディションのときから見守り続けてきたことで親近感があるうえに、ルックスやスキルだけでなく人柄も重視して選ばれたことを知っているため、「出演番組を見て応援したい」という気持ちになっています。

現在、芸人の分野では、お笑い第7世代と言われる若手芸人たちが、同じように「商品購買行動の積極的な若年層に人気」「まじめ、ひたむき、フレッシュ、仲がいいなどのイメージで好感度が高い」という2点で出演番組を増やしていますが、NiziUほどの熱気や数字上の説得力はありません。そのため、「お笑い第7世代はテレビ局が先行投資している若手」という感が強い一方、「NiziUはすでに利益を得られるスター」というポジションなのです。

その他、芸能界を見渡しても、NiziUほどスポンサーと視聴者の両方から受けがいいタレントは今のところ見当たりません。広告収入と視聴率の両方を得られるだけでなく、驚異的な動画再生数などの裏付けもある以上、テレビ局が「できるだけ出てもらいたい」と考えるのは極めて自然なことなのです。事実、NiziUは日本テレビだけでなく、ほとんどのテレビ局が手がける番組に出演していることからも、それがわかるでしょう。

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