アップルが選んだ「ベストアプリ2020」の内幕

iPhoneアプリの1位は「エクササイズ」アプリ

「Wakeout!」を開発したアンドレス・カネラ氏(左)とペドロ・ワンダーリッチ氏(写真:ワンダーリッチ氏のTwitterより)

アップルはアメリカ時間12月2日、2020年を代表するアプリを15本選び、表彰した。ちょうどMac miniのようなサイズの「App Store」の青いアイコンを象ったアルミニウムの盾(実物)を開発者に贈り、その取り組みを称えた。

2020年も年末に差し掛かり、流行語やヒット番付など1年を振り返る発表が相次ぐ中、世界中の人々に愛されたアプリのラインナップを見ると、アプリ開発の現状や、今年起きていた問題をアプリがいかに解決していたのかを理解することができる。

キーワードは「ヘルプフルネス」

Appleは世界中の人々に最もインスピレーションを与えたアプリを「Best of 2020」として15本を「今年のアプリ」として選んだ。iPhone、iPad、Apple Watch、Mac、Apple TVといった同社の各デバイス向けの代表的なアプリを選び、またアップル自身も力を入れているゲーム分野のアプリも選定した。

基本的な選定基準は、

・イノベーション:デザイン、ユーザー体験、テクノロジーに優れていること

・文化的インパクト:世界の人々の生活や暮らしを変えたこと

の2点。スマートフォンやタブレットが現代の人々の生活に欠かせないツールとなった現在、その用途を広げ続けているアプリによって実現する新しいテクノロジーと人間の関係をつぶさに観察し、これを毎年ピックアップしていこうというアイデアだ。

同時に、流行したアプリには、その1年の世相が表れる。

2020年は感染が拡大した新型コロナウイルスによって、世界中の都市がロックダウンし、日常生活もままならない状態で感染に怯えながら暮らさなければならなかった。そうした中で、人々の助けになるアプリに注目が集まったという。そうしたアプリを「2020年のトレンド」としてピックアップした。

例えば「Explain Everything Whiteboard」は、世界中でオンライン授業を強いられた先生たちの強い味方となった。iPadとApple Pencilを用いて、画面越しの生徒たちに授業を配信したり、授業を録画して見てもらえるようにしたり、とにかく1つのアプリでオンライン授業の体験を完結できるとして支持が集まった。

次ページ2倍以上の画面録画共有機能が使われた
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