コロナ「ワクチン」これだけは知っておきたい 優先順位、副作用、感染者が接種する必要性…

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A:連邦当局は優先対象者に入っていない国民、つまり医療従事者やエッセンシャルワーカーに該当しない65歳未満の健康な成人への接種は来年5〜6月に可能になるとの見方を繰り返し示している。その頃には十分な量のワクチンが確保できるとされているためだ。

ただ、それにはさまざまなことが順調に進む必要がある。ファイザーとモデルナ以外のワクチン使用が許可されるのか、許可されるとすればいつになるのか、といった要素も関係してくる。ワクチンが広く利用可能になれば、アメリカの場合、多くの人が診療所や薬局で接種を受けられるようになるだろう。

感染していてもワクチンは必要なのか

Q:どのワクチンを受けるか、選ぶことはできる?

A:初期データで有効性の確認されたワクチンは3つあるし、それ以外にも臨床試験の進んでいるワクチン候補がある。ただ、接種するワクチンを選択できるかどうかは、さまざまな要因に左右される。例えば、あなたが接種を受けるタイミングで、お住まいの地域のワクチン供給がどうなっているかによる、ということだ。

高齢者など特定の集団に対して、あるワクチンの有効性が特に高いことがわかれば、それもワクチンの選定に影響しうる。ただ最初の段階では、おそらくファイザーのワクチン以外に選択肢はない。モデルナも11月30日、ワクチンの緊急使用許可をFDAに申請しており、承認されればファイザーのワクチンの使用開始から数週間以内に利用可能になるとみられる。

Q:副作用はあるのか?

A:ファイザーとモデルナの臨床試験では、被験者の一部が接種後に発熱、筋肉痛、ひどい頭痛、倦怠感があったと答えているが、こうした副作用は通常1日で収まる。それでも、臨床試験の初期データによると、副作用が出る確率はインフルエンザワクチンよりも多少高い。ただ、これはほとんどの場合、体の免疫反応が始まっていることを示すもので異常ではない。

Q:すでにコロナに感染していても、ワクチンは必要?

A:おそらく必要だ。コロナに感染した人には免疫ができるが、それがどの程度持続するのかはまだよくわかっていない。というわけで、現段階では感染済みの人も接種を受ける必要があると考えるのが妥当だろう。問題になるのは、優先順位だ。

CDC委員会の一部メンバーは、コロナに感染して回復した人への接種は後回しにすることを提案している。

例えば、委員会のメンバーとなっているベイラー医科大学の感染症専門家、ロバート・アトマー医師は、11月下旬の委員会会合でこう述べている。「最初のうちはワクチンの供給量が限られているため、感染リスクの高い人々にできる限り的を絞る必要があると考える」。

(執筆:Abby Goodnough記者)
(C)2020 The New York Times News Services

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