コロナ「ワクチン」これだけは知っておきたい 優先順位、副作用、感染者が接種する必要性…
州の対応としては、救急救命を担当する医師や看護師、呼吸療法士、清掃スタッフなど、特に感染リスクの高い病院職員を優先することになるとみられる。重症化リスクの高い高齢の医療従事者や介護施設の職員が優先されるパターンも考えられる。例えば、ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事は11月30日、同州に対するワクチンの初回割り当て分の大半は長期療養施設の入居者と従業員に割り振られ、医療従事者に割り振る量はそれよりも少なくなると語っている。
ファイザーとモデルナのワクチンを接種する人は全員、2回目の接種が必要になる点も忘れてはならない(ファイザーは初回から3週間後、モデルナは4週間後)。
次に接種できるのはエッセンシャルワーカー
Q:その次にワクチンが回ってくるのは?
A:次に優先されるのは社会機能の維持に必要な仕事に従事している「エッセンシャルワーカー」とする、といった勧告を行う考えをCDCの委員会は11月下旬にほのめかしている。食品や農業、製造業、警察、教育、運輸・交通、刑務所、消防・救急などで働く約8700万人のアメリカ人だ。これらの職種は在宅勤務が不可能で、感染リスクが高い。コロナでとりわけ深刻な被害を被っている黒人やヒスパニックの割合が特に高い業種だ。
州によっては、コロナの影響が特に厳しい業種で働く人々を含めるところも出てくるとみられる。アーカンソー州は大規模養鶏場の従業員を対象に加えることを提案、コロラド州は集合住宅に住みながらスキー産業で働く人々も対象に加えたいとしている。
エッセンシャルワーカーに続いて、CDCの委員会が優先接種の対象に加える公算が大きいのは、重症化リスクの高い基礎疾患を抱えた成人と65歳を超す高齢者だ。ただ、具体的な対応については、州によって多少の違いが出てくるだろう。例えば、一部のエッセンシャルワーカーより優先的に75歳を超した高齢者にワクチン接種を行う、といった具合だ。その他の成人への接種はこれよりも後になる。子どもへの接種は、研究が十分に進んでいないため、まだ実施できる段階にはない。
Q:2番目に優先される人々は、いつごろ接種を受けられる?
A:CDCの委員会によると、各州は2番目の優先対象者の接種に進む前に、最優先対象者の全員に接触しなければならないわけではない。ただ、この件に関しては、連邦からより詳しいガイダンスが示される見通しだ。
Q:一般の人々はいつ、どこで接種を受けられるようになる?