おやつカンパニー、過半の役員が辞めていた!

米カーライルと提携した日、経営体制が激変

おやつカンパニーは米投資ファンド手を組んで飛躍を遂げるのか?

「ベビースターラーメン」で知られる菓子メーカー・おやつカンパニー(三重県・津市)が5月29日、意外な業務・資本提携を発表した。手を組む相手は、米投資ファンドのカーライル・グループで、日本企業向け投資を行う「第3号ファンド」から資本を仰ぐ。提携に伴うカーライルからの出資金額や株式保有比率は非開示だが、200億円前後とも報じられている。

提携の目的について、おやつカンパニーはプレスリリースで、カーライルが持つネットワークを最大限に活用することで、「グローバル・スナックカンパニーへの飛躍に向け、事業基盤の強化、海外展開を加速していく」としている。

海外展開の拡大を見据え、買収や出資する食品メーカーが多い中、同社がとった戦略は大きく異なる。なぜ、このタイミングで業務・資本提携をしたのか。改めて狙いを両者に聞くと、「リリース以上のことは何もお答えできない」という。

8名のうち5名が辞任

そのリリースには、「経営執行につきましては、現在の代表取締役である松田好旦を中心に現経営陣が中心となって引き続き運営して参ります」と記されている。しかし、おやつカンパニーの法人登記を確認すると、今回の提携を機に経営陣の大幅な入れ替えが行われていることが分かった。

従来、取締役は8名だったが、今回の入れ替えで続投するのは、創業者・松田由雄氏の息子で社長の松田好旦氏を含む3名だけ。5月29日付けで「辞任」と登記された取締役は、会長だった井端昭雄氏、同社の主力工場でベビースターラーメンを製造する久居工場長も務めた笹井功二氏など5名。

退いた取締役の中には創業者の長女で松田社長の姉にあたる松田艶子氏もいる。同氏は、『創立60周年記念誌』の中で、「創立当初から父の仕事を手伝い、生産から経理事務まで幅広い業務を担当した」と紹介されている。まさに、会社の歴史を知り尽くす人物といえる。

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