スクープ! スシローのナンバーツーが退社

経営幹部の相次ぐ離脱で募る不安

2月末まで、スシローのホームページには固く手を結ぶ豊崎社長(左)と加藤専務の姿が載っていた

2月末、回転ずし大手「あきんどスシロー」(以下、スシロー)のホームページから、ある役員の痕跡がひっそりと消されていた。

彼の名は加藤智治。スシローの専務執行役員で、COO(最高執行責任者)と営業本部長を兼務していた人物だ。加藤はドイツ証券やマッキンゼー&カンパニーを経て、2007年に投資ファンドのユニゾン・キャピタルに転職。同社からスシローに経営企画の担当者として送り込まれ、辣腕を振るった。

加藤は7年近く勤めたスシローを2月末で退社した。同社の総務担当者は「『当初目的としていた社内強化に一定の成果があった。今年で40歳を迎えるので、そろそろ次のキャリアを考えたい』と本人から退職願があった」と説明する。古巣であるユニゾンも「(3月)4日時点では在籍していない」(広報担当者)という。

業界首位奪取の立役者

加藤は、2009年からスシローの社長を務める豊崎賢一と、二人三脚で経営を担ってきた。現場出身の豊崎が「うまいすしを腹いっぱい」という職人魂を語れば、加藤が理路整然と戦略や経営課題を説明する。さらに、PR会社を積極的に活用し、牛丼の低価格戦争と対比するように「回転ずし戦争」をテレビや雑誌などに売り込んだ。

次ページ成功にも冷ややかな反応
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • あの日のジョブズは
  • 就職四季報プラスワン
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • ゴルフとおカネの切っても切れない関係
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
悪用された「ドコモ口座」<br>セキュリティーに3つの問題

「ドコモ口座」を使った預金の不正引き出し事件。背景としては、回線契約がなくても口座が使える「ドコモ口座」自体と、安全性の脆弱なシステムで口座接続していた銀行側の双方に問題がありました。情報漏洩の経路も不明で、今後の対応が問われています。

東洋経済education×ICT