杉原杏璃がグラビア外に見つけた稼業の原動力 芸能1本でなく投資、事業にお金の流れを作った

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「全部がうそではないが、どこかに虚構が混じっている」という状況のまま、グラドルとして活動を続けていると、異変が起こった。

「あれ? おかしい」

「これまで大事に積み上げてきたキャリアが一瞬でなくなるかもしれないと思ったら怖くなって」と語った杏璃さん(東洋経済オンライン編集部撮影)

気がついたときには、タクシーに乗ると得体の知れない恐怖で車外に出たくなったり、飛行機に乗るとパニックで気絶してしまったりする日々に陥っていた。

道を歩いている途中、突然に平衡感覚が崩れ、病院に駆け込んだ日もあったそうだ。

「30歳になった頃に、グラドルとして生きる自分の人生が、ある日プツンと終わってしまう恐怖心が芽生えました。年齢的に、これまで今まで大事に積み上げてきたキャリアが一瞬でなくなるかもしれないと思い始めてしまい恐怖で……」

もともと、先々の計画を緻密に立てるタイプの彼女は「数年先の自分の価値」を考え、感情のコントロールができなくなっていた。

幸い、信頼できる心療内科の医師と出会うことで順調に状況は改善されていく。

しかし、この経験をもとに「リスクに備える重要性」を一層、実感したそうだ。

ちなみに過去の恋愛でも、「経済的に自立した生き方」を学んだと彼女はいう。

「結婚前は私、ギャンブル好きな人がほっとけないタイプで。交際していた人に300万円ほど貸して、泣き寝入りした痛い経験もありました。だからこそ、男性にすがりつかなくても生きていけるように自分の人生を歩もうと誓いましたね」

不動産投資で心がけていること

35歳を過ぎた頃、AIを活用して物件を案内する会社のサービスを特集した番組に出演したことをきっかけに不動産投資にも興味を持ち、大阪の中心地・キタ(北新地)にアクセスしやすい住宅街に1Kの部屋を購入。約1400万円で、年に5.53%の利回りが見込まれる物件をキャッシュで即決した。

今では入居者からの要望やトラブルも、自ら対応している。

「不動産も株と同じように、『習うより、慣れろ』という気持ちでスタートしました。先日は管理会社を通じて入居者の方から、『網戸の調子が悪い』という連絡が入り数万円の出費があったばかりです。家賃収入から差し引く形で落ち着きました」

実践型のスタイルを取ることで、早い段階で自分の最適解を見いだす戦法が、“杏璃流”と言えるだろう。

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