杉原杏璃がグラビア外に見つけた稼業の原動力 芸能1本でなく投資、事業にお金の流れを作った

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不動産投資を始める際は、どのようなマイルールを設けたのか。

キャリアを生かし「思い立ったら、即、行動」という言葉を体現する杏璃さんから学べることは多いだろう(東洋経済オンライン編集部撮影)

「『どの場所に物件を買いたいか』ということは明確に考えました。私はキタ周辺には土地勘があったからこそ、迷わず購入できたんです。あとは不動産屋さんとの相性を見極めるために、何軒かハシゴしたほうが間違いないですね。『売ったら終わり』ではなくて、管理まで丁寧にひもづいた会社を探すことが重要だと思います」

年商2億円ビジネスも立ち上げる

株式投資、そして不動産投資を経て知見を広めた。「投資は夢をかなえるための手段」という信念を貫き、前述のとおり、投資で得た利益をもとに補正下着ブランド「ANDIPTER」(アンディプター)を立ち上げる。全国各地の下着メーカーに直接1人で営業の電話をかけ、手を組む会社を探し出したというから行動力には舌を巻く。

「せっかくグラビアを10年間もやってきたので、そのキャリアをそのまま終わらせるのはもったいないですし、経験が生かせる何かを作りたくて。女性がボディーメイクをするときに、よりきれいな体のラインを魅せるためのアイテムを考えたら『補正下着』が思い浮かんだんです」

当初は険しい道だった。熱心に電話したり、訪問したりしても取り合ってくれず何度も断られたという。

「グラビアアイドルのファンは9割が男性ですが、補正下着を身に着けるのは女性。メーカーさんにとって、私がグラドルだったということは別にプラスではありません。だから、メリットを感じてもらえるまで粘り強く交渉を続けました。『絶対に実現させたいんです』と言い続けたら、1社、動いてくれることになって」

無事に商品が完成すると、プロモーションにも奔走する。テレビショッピングチャンネル『QVC』にも出演して自らその魅力を訴えかけた。すると、ミドル世代を中心に話題を呼んだ。現在は第2弾として、シニア層に向けた商品を開発中だという。

『株は夢をかなえる道具 女子のための株式投資入門』(左)と『不動産投資は自分らしく生きる道具 女子のための資産運用入門」(いずれも祥伝社)書名をクリックするとそれぞれアマゾンのサイトにジャンプします

つねに新しい挑戦を続ける原動力はどこから来るのだろう。

「投資で経済的な安定があれば、夢につながり、自分らしく生きることができる。それが原動力です。今の収入源は芸能の仕事が4、投資利益が3、事業収入が3ですね。1つしか道がないと不安なので、『お金の川の流れ』はつねに複数作っています。お金は寝かせていても、勝手に増えてくれません。複数の収入源やキャリアを作っておいて、絶対に損はないと思います」

今後は、投資家が集うシェアハウスを立ち上げることが新たな目標だという。

自分の歩んできたキャリアを生かし「思い立ったら、即、行動」という言葉を体現する彼女から学べることは多いのではないだろうか。まだまだ彼女の描く夢は終わらない。

大木 亜希子 作家、ライター、女優

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おおき あきこ / Akiko Ooki

東京都在住。2005年、ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー。数々のドラマ・映画に出演後、2010年、秋元康氏プロデュースSDN48として活動開始。その後、タレント活動と並行しライター業を開始。Webの取材記事をメインに活動し、2015年、NEWSY(しらべぇ編集部)に入社。PR記事作成(企画~編集)を担当する。2018年、フリーライターとして独立。『小説現代』(講談社)で小説『シナプス』『風俗嬢A』『MILK』など書き下ろし。「文藝春秋」等、寄稿。著書に『アイドルやめました。AKB48のセカンドキャリア』(宝島社)、『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(祥伝社)発売中。

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