占い大国「スリランカ」住んでみたらどうなるか 結婚や就職の面接も占星術を重要視している
なぜスリランカは、こんなにもロックダウンが早かったのでしょうか。答えは人々の生活に深く根付いている「アーユルヴェーダ」にあります。
アーユルヴェーダ理論は、スリランカに5000年前から伝わっています。日本では額にオイルを垂らすマッサージという印象を持たれている方が多いのですが、アーユルヴェーダには「健康で長寿に生きるための生命科学、哲学」という意味があります。
同時にアーユルヴェーダには、病気になる手前の状態で予防する「未病」の意識が代々受け継がれているのです。この考え方に従って行動したところ、コロナ対策でも成果が上がったようです。
赤ちゃんも漢方を舐める
この未病の考え方に基づき、スリランカの人々はどのような生活を送っているのでしょうか。食事については、毎日のようにスリランカカレーを食べているため、沢山の香辛料やハーブを日常的に摂取していますし、紅茶の国なので発酵食品の紅茶をよく飲みます。また生後間もない赤ちゃんの頃から、苦みある漢方を舐めさせるそうです。
そして、アーユルヴェーダの中には、瞑想(メディテーション)やヨガなど、深呼吸を伴う健康法も含まれており、これらも盛んに行われています。とくに瞑想はマインドフルネスと呼ばれ、昨今は日本の企業も取り入れたりしています。
現地のアーユルヴェーダ専門医に訊いたところ、「瞑想は、心の洗濯みたいなもの」と説明してくれました。身体はほぼ毎日、お風呂に入って綺麗にするのに、心の中を綺麗にする方法は知られていません。
前日の友人とのトラブルや将来の漠然とした不安。それを洗い流してくれるのが瞑想(メディテーション・マインドフルネス)なのです。そうした負の感情を次の日に持ち越さない習慣がストレスから心身を守り、抵抗力を高めているのかもしれません。
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