現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一著 守屋淳訳
近代日本で、470社余りの会社設立にかかわってきた大実業家・渋沢栄一。
彼はこの国の実業界の基盤となる考え方を築いた人物であり、その経営哲学をまとめた『論語と算盤』には「利潤と道徳を調和させる」という、経済人のなすべき道が示されているという。その中から、重要な部分を選び現代語に訳したのが本書である。
資本主義にはもともと、私利私欲をエンジンにして前に進んでいく面がある。ところが、そのエンジンはしばしば暴走する。そこに歯止めをかける道徳を『論語』から学ぼうというのが趣旨である。社会に確固たる道徳的規範を築き、そのうえで利潤を追求する。それこそが資本主義社会の急務だと渋沢は語る。
ちくま新書 798円
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