ポエムに踊らされる人は頭が悪いのか? ゆるふわだから巻き込める「あいまい性の合理性」

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「意識高い系(笑)」がポエムに踊らされる

そうした意識の高いビジネスパーソンを「意識高い系(笑)」と揶揄する常見さんだが、実は自己啓発系のビジネス書やスキルアップ系のビジネス誌を愛読し、勉強会や異業種交流会にも積極的に参加していた、筋金入りの「意識高い系(笑)」である。転職を2回したのも、意識が高くてポエムに踊ったからだった。

「リクルート時代、『ここではないどこかに行きたい!』とか『俺が輝ける場所に行きたい!』と考え、『やりがい』を求めて飛び出しました。でも、1回目の玩具メーカーと2回目のベンチャー企業への転職で、年収が200万円ずつ下がった。『やりがい』なんて計算不能ですからポエムですよ。何やってたんだろうと思いますね。『やりがいを嫌いになっても、おカネは嫌いにならないでください』『みんな、ポエムのせいだ。』」

恐るべし、ポエムのパワー。

取材後、ホワイトボードに自作ポエムを書きなぐる常見さん

 

 
(撮影:尾形文繁)

 

上田 真緒 ライター、編集者

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うえだ まお / Mao Ueda

ビジネス誌、ビジネス書の編集者・ライター

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