某ファミレス「人気ハンバーグ」の裏側 外食の達人激怒!「このハンバーグはひどすぎる」

拡大
縮小

「リン酸塩」の味がすごい。「植物性タンパク」のカサ増しもひどい

N君:あっ、来ましたよ、ここの人気メニューのハンバーグです。

河岸:(一口食べて)う〜ん……

N君:微妙な顔ですね。 

河岸:このハンバーグは「混ぜもの」がすごいね。「リン酸塩」の味がすごくする。肉に「植物性タンパク」(下記イラスト)を混ぜ込んで、かなり増量しているね。

ハンバーグをカサ増しさせる「植物性タンパク」の正体。混ぜれば混ぜるほど、利益率が高くなる

N君:「リン酸塩」って食品添加物ですよね。添加物に味があるんですか?

河岸:独特の苦みのような味がある。少量なら気にならないけど、さすがにこんなに入っていたらわかる。「pH調整剤」「乳化剤」「着色料」なんかも使っている。

N君:着色料? なぜハンバーグに色をつける必要があるんですか?

河岸:「植物性タンパク」をこれだけ入れたら、色が白っぽくなって、見た目がまずそうになってしまうでしょう。だから「着色料」を入れて肉の色に近くしているの。

N君:そんなにいっぱい入っているんですか。

河岸:ここまで「植物性タンパク」を入れたら、もう肉の味もしないでしょう。だから、ソースの味を思いっきり濃くしてごまかしている。

N君:確かにソースの味はかなり濃厚ですね。

河岸:このソースは「グルソー」(グルタミン酸ソーダ)が0.3%ほど入っているね。

N君:配合までわかるんですか! 0.3%ってどのぐらいの量ですか?

河岸:かつて「中華料理店症候群」というのが騒がれたことがあったでしょう。中華料理では「グルソー」が大量に使われるけれど、あれは1%ぐらい入っているの。ひとつの鍋に大さじ2杯ぐらいガサッと入れる。これはそこまではいかないけど、それに近い味だね。

次ページ巧妙なメニューの書き方に、ついだまされた!
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT