「交通不便地に住む高齢者」が多い市ランキング

自治体による高齢者の移動支援の実態を調査

最寄りの交通機関が遠いと、高齢者にとっては移動が困難になる(写真:うげい/PIXTA)

全国の5世帯に1世帯が高齢者だけの世帯――。総務省が公表する最新の「住宅・土地統計調査」によれば、2018年10月1日時点の総世帯数に対する「高齢世帯」の比率は21.9%だ。ここで高齢世帯とは、65歳以上の単身世帯と、夫婦ともに65歳以上の夫婦世帯を指している。

同調査では、最寄りの交通機関までの距離別の世帯数も調査している。総世帯数に対する「最寄りの駅まで2000m以上、かつ、最寄りのバス停まで1000m以上」の高齢世帯の比率は全国平均で0.9%となった。全国の市区で最も高い美馬市(徳島県)では20.1%にも上る。

公共交通の乏しい地域では、自家用車が主な交通手段となるが、誰もが一生涯にわたって運転を続けることは現実的でない。

高齢になっても住み慣れた地域で暮らし続けるには、買い物や通院といった「移動」が必須となるため、最寄りの交通機関までの距離が遠い高齢世帯が多ければ、手助けを必要としている人も多いはずだ。

交通機関まで遠い高齢世帯が多い市は?

東洋経済『都市データパック』編集部では、全国の市区について「最寄りの駅まで2000m以上、かつ、最寄りのバス停まで1000m以上」の高齢世帯数を調査。「交通機関まで遠い高齢世帯数」をランキング化した。

交通機関まで遠い高齢世帯は、高松市(香川県)で最も多く、倉敷市(岡山県)、松山市(愛媛県)と続いた。

1位の高松市は、香川県の県庁所在地であるとともに、国の出先機関や大手企業の支店が集中する四国の中心都市。2位の倉敷市は岡山市に隣接する西日本有数の工業都市で、山陽自動車道や瀬戸大橋が通る交通の要衝でもある。3位の松山市は愛媛県の県庁所在地で、人口は高松市を上回り、多くの観光客も訪れる四国最大の都市だ。

いずれの市も平坦地が多く、可住地面積が全国815市区中、高松市66位、倉敷市47位、松山市62位と居住可能なエリアが広い。対して、可住地人口密度は高松市248位、倉敷市243位、松山市224位と面積に比べて順位が下がる。

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