なぜ中国のアントは突然上場を延期したのか 

アリババグループの株価は米国で一時急落

上海証券取引所と香港取引所は3日、今週5日に予定されていたアリババ・グループ傘下の金融会社アント・グループの新規株式公開(IPO)を延期した。浙江省杭州で10月撮影(2020年 ロイター/ALY SONG)

[香港 3日 ロイター] - 上海証券取引所と香港取引所は3日、今週5日に予定されていたアリババ・グループ<BABA.N>傘下の金融会社アント・グループ<6688.HK> <688688.SS>の新規株式公開(IPO)を延期した。

上場延期は上海証取がまず発表し、香港取引所もその後にIPOを停止すると発表した。

アントも、規制当局とアリババ・グループ創業者、馬雲(ジャック・マー)氏らがこのほど会談を行ったことを受けて上海での上場を延期したと発表。上場要件や開示要件を満たしていない可能性があると説明したほか、最近のフィンテック規制環境の変化にも言及した。

アントは5日に香港と上海で重複上場を予定していた。調達額は過去最高の約370億ドルに上る見通しだった。

IPOに携わるある銀行関係者は、「思いがけない展開で、何と言っていいか分からない」と戸惑いを見せた。

関係筋によると、中国人民銀行(中央銀行)と金融規制当局は2日、マー氏のほか、アントの井賢棟(エリック・ジン)取締役会長などを呼び、アント事業の審査強化について通知したという。また当局は、オンライン小口金融に関する新たな規制案も公表した。

上海証取がアントのA株上場を停止したというニュースを受けて、アリババ・グループ株は米国市場午前の取引で約8%下落している。

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