誰でもアイデア名人になれる「図を描く」習慣 超簡単な「思考の見える化」と「組み合わせ」

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新しいアイデアを考える際、図に描くと新発想のヒントを得ることができます(写真:Fast&Slow/PIXTA)
何か新しいアイデアを考えようと思ったけど、一向に頭に浮かんでこない。何十個もキーワードを箇条書きにしてみたけど、何も浮かび上がってこない。そんなときは、1枚の白い紙を用意して図を描いてみよう。図に描くと、今まで見えていなかったものが見えてきて、新発想のヒントを得ることができます。外資系の事業会社やコンサルティングファームを経て、いまはビジネススクールで教鞭をとり、『武器としての図で考える習慣:「抽象化思考」のレッスン』を上梓した筆者が、図を描いてアイデアを生む方法を紹介します。

図は思考を「見える化」する

図を描いて考えることのメリットはたくさんあります。例えば、思考の「見える化」ができること。思考の「見える化」は、思考のモレや矛盾、弱点を明らかにしてくれます。

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だいたいの場合、頭で「わかった!」と思っても、その論理は「ゆるい」ことが多く、図にするとそのゆるさが白日のもとにさらされます。そして、えっ、これしか考えられてなかったのか……と自己嫌悪。思った以上に論理はタイトでないことが多いものです。

「見える化」のメリットはほかにもあります。それは記録として残せることです。頭の中の記憶が消えても、図にしておくと、そこまで考えたことは消えません。そうすると、いつでもその図を取り出し、続きから考え、思考のビルディングブロックを積み上げていくことができます。

出所:『武器としての図で考える習慣』
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