大物芸人レベル「年の差婚」のリアルな発生確率 国の婚姻統計データからわかる結婚年齢の実態

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50代男性の「超年の差婚」はどれほど可能性があるのでしょうか(写真:Pangaea /PIXTA)

大物お笑いタレントの初婚での結婚が発表され、驚きと喜びのコメントがネット上にあふれています。こういった有名人の結婚ニュースは、人々の印象に非常に強く残りやすく、ともすると一時的な婚活の増加を生み出したりもします。

2019年にアイドルグループの40代男性が20代の女性と結婚したときも、20代女性店員に40代男性顧客が相次ぎ告白をする……といった一時的な婚活の増加が発生したと聞いています。

今回話題の結婚も昨年のアイドル男性同様、やはり初婚同士の結婚であること、そして、50歳の男性と30代の女性の年の差婚であることが報道されています。

そこで今回は、国の婚姻統計を用いて、このような50代男性の30代女性との「超年の差婚」のリアルな発生確率を確認してみたいと思います。

初婚50代男性の結婚は「ほぼない」

今回使用するデータは、厚生労働省の人口動態調査の最新版(2018年)です。この調査では、全婚姻届を集計しているため、調査母集団に偏りのない全数での「真実の結果」が掲載されています。

この調査を用いることで、初婚カップルが結婚生活に入ったときの男女の年齢(5歳階級)の組み合わせ別に、婚姻件数を知ることができるのです。

ちなみに、結婚といってもさまざまな事情があるため、この調査では、①2018年に結婚生活に入り、②同年に届け出た、カップルについて集計されています。

さて、2018年の①と②に該当する婚姻数は33万9772組でした。この約34万件を男性(夫)の年代別で仕分けしてみると、

10代男性1.1% 20代男性52.6% 30代男性37.8% 40代男性7.6% 50代男性(2370件)0.7% 60代男性0.1% 70代以上男性0.0%

となっており、平均結婚年齢の上昇だけでよくイメージされがちな「晩婚化イメージ」とは裏腹に、男性であっても圧倒的に20代の結婚が多く、半数以上を占めることがわかります。

50代男性の結婚は0.7%となりますが、内訳は50代前半男性0.5%、後半男性0.2%です。いずれにしても50代初婚男性の結婚の発生は、統計的には「ほぼない」といえる僅少な割合であることが示されています。

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