米大統領選、開票日に絶対見るべき1州はどこか トランプ大統領2つの大逆転再選シナリオとは?

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選挙戦を再開したトランプ大統領は最初にフロリダ州に飛んだ。もちろん接戦の重要州なのだが、実は同じ郵便投票でも開票時には「フロリダルール」があるからだ(写真:AP/アフロ)

アメリカ大統領選挙の投票日まで、ほぼ残り半月となった。ここまで来て、状況はジョー・バイデン元副大統領の優勢に傾いている。

バイデン候補優勢でも、11月3日は共和党が勝利宣言?!

この連載は競馬をこよなく愛するエコノミスト3人による持ち回り連載です(最終ページには競馬の予想が載っています)。記事の一覧はこちら

何よりリアル・クリア・ポリティクスの「大統領選挙賭けサイト」を見ると、今や65対35くらいの比率でバイデンさんがリードしている 。つまり選挙が3回あったとして、トランプさんはようやく1回勝てる程度の情勢だと見られている。

まず9月29日の第1回テレビ討論会で、いくらトランプさんが嵩にかかって攻めたてても、バイデンさんは失言もしなければ、取り乱しもしないことが判明した。とりあえず90分間は集中力が続くようなので、「高齢」で馬脚をあらわすことはないらしい。この日、トランプさんのオッズはいきなり約5ポイント下げた。

さらに10月2日、なんと大統領夫妻がコロナに感染していたことが判明した。これでさらに3ポイントほど下げた。ウォルター・リード陸軍病院に入院し、そこからわずか3泊4日で退院したのはさすがのトランプさんなのだが、ホワイトハウスでクラスターが発生してしまったのはいただけない。

そして10月12日、選挙戦を再開したトランプさんは、まっさきにフロリダ州に飛んだ。このスケジュールは興味深い。いや、フロリダ州は全米で人口第4位、選挙人が29人もいる激戦州だから、ここが重要なのは当たり前である。ところが2020年選挙には、郵便選挙という特殊要因が絡んでくる。

選挙当日の様子が今から目に浮かぶ。共和党支持者はコロナをあまり恐れていないから、なるべく投票所へ足を運んで投票する。逆に民主党支持者は、コロナを恐れているから郵便投票が多くなる。となれば11月3日の出口調査や開票速報では、「トランプ優勢」と出るだろう。共和党側はSNSなどで即日「勝利宣言」を行うかもしれない。

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