まじめな人ほど「疲れが取れない」納得の理由 コミュ障でぼっちだからこそ気づけた休息法

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

思い返してみると私は、ニュースを見たりSNSをチェックしたりしているときに不安が強まり、仕事のことを考えるループに入り込むことが多かったです。

テレビをつければさまざまなニュースが流れていて、それに対してコメンテータがいろいろ言っていて、CMでは知りたくもない新商品の情報が次々紹介され、電車に乗ってもそこら中に広告が貼ってあり、スマホにはLINEやらTwitterやらSNSの通知がひっきりなしに飛んできて、YouTube動画は毎日新しいものがアップされます。

今の若い世代は年金もらえないから貯金しろだの、会社がなくなっても大丈夫なように副業を始めようだの、今日生きるのでいっぱいいっぱいなのに、読むだけで疲れる情報が毎日飛び交っています。休日でもお構いなしに仕事メールが飛んでくることもあります。

そうした外からの情報を遮断しただけで、私の頭の中の声(不安をあおったり焦らせたりする)は静かになりました。その状態で、黙々と掃除をしたり、瞑想をしたり、好きな本を読んだり、料理をしたりして過ごすと精神的に落ち着き、すごく安らぐのです。まぁ、本を読みながら、うっかり登場人物と自分を比較して不安になったり、仕事のことを考え出して気づいたら話の筋を見失っていたりと、最初から完璧に切り替えることは難しかったのですが……。

ともかく、そんなふうにオフラインを取り入れた結果、今では当時の1/5くらいの時間で同じ量の仕事を集中してこなせるようになりました。2時間の映画も、最後まで楽しめる状態に回復しています。

それだけではなく、ワーカホリックになる前よりも、仕事への集中力が増し、ON/OFFの切り替えも自分でコントロールできている感覚が、人生の幸福度を高めている感じがします。調子のよいときは、午前中にすべての仕事を終えることができ、午後は軽い足取りで散歩や買い物に出かけたりするのがささやかな楽しみになっていたりするのです。

(イラスト:アルファポリス)

オフラインな時間の作り方

いやいや、スマホを手放すなんて無理だよ! そんなことぼっちにしかできないよ!

そう考えてしまうのもわかります。オフラインな時間を実現するにはちょっとした準備が大切です。仕事や友人から連絡がひっきりなしに来てしまうような場合、それをオフラインだからと無視するのはなかなかに精神力を要することで簡単ではありません。

例えば、私はオフラインの時間を決めたら「この日のこの時間帯は所用のため連絡が取れませんので、あらかじめご了承ください」と周知しておくようにしています。休日よりも限定的なので、相手に悪印象をもたれる心配もありません。

次ページあえてオフラインな時間は固定しない
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事