優秀なのに「独り立ち」できない若手に欠ける物

「近頃の若者は」と愚痴っても仕方がない

若手の部下に全体像をつかむ力を身に付けてもらうために、上司ができることとは何でしょうか(写真:kikuo/PIXTA)

最近、20代の若手を部下として持つ何人かの人から、同じような悩みを聞きました。「最近の若手はすごく有能で仕事の覚えも早いのだけれど、半年、一年と過ぎて『そろそろ仕事を任せてみようか』という段階になって「<独り立ち>をさせようとすると、途端に問題が起きる」というのです。

能力も高く、言われたことはちゃんとできる。半年、1年と経験を積んできて、やるべき仕事を覚えたようなので、上司としてはもう仕事を任せて、独り立ちさせても大丈夫だと判断する。ところが、フリーハンドを与えられ、自分で考え、自分で判断をし始めた途端、パニックになったり、フリーズしてしまったりしてしまい、仕事が滞ってしまう……。

もしも、今の若者にこういう傾向があるということが事実だとしたら、いったい何が起きているのでしょうか?

若者に足りないもの

一つひとつの業務については、上司が想定する以上にきちんとこなすことができるのに、仕事を任せて、独り立ちをさせた途端、まったくパフォーマンスを発揮できなくなってしまう。

そういう部下に接すると、上司としてはどうしても「近頃の若者は……」と愚痴りたくなってしまう場面です。

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でも、よく考えてみれば、そもそも仕事を覚えて、独り立ちをするためには、それなりに時間と経験が必要なのは当然のことです。

おそらく、いま起きているのは「まだ独り立ちができるほど、仕事の全体像を把握できていない」にもかかわらず、「言われたことであればほとんど完璧にこなすことができる」若者が増えている、ということではないでしょうか。

次ページ言われたことであれば完璧にこなせる背景として…
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