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高知東生が語る「それでも薬物に手を出した訳」 なぜダメだとわかっていても使用したのか

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高知:薬物をやっていたときは嘘をつきまくっていたからね。嘘をついてしくじったぶん、今一番僕らにとって大事なことは、正直に自分の経験を分かち合うことじゃないかなと思っています。

その中で一つだけ言えるのは、家族や仕事が自分の人生の中で大切なもので、たまに薬物があるぐらいの感覚だったものが、いつの間にか優先順位が変わってしまうということです。それが薬物の怖いところなんです。

最初は、大切な人の前で笑顔でいたい、そのためにストレスを解消して、自分を調整したいという気持ちがあって。その気持ち自体が歪んでいると今なら分かるんですけど……。でもその当時はそういう美学のようなものがあった。

それが、どんどん、どつぼにはまっていって。自分の人生における大切な人に対して、薬物を使うために嘘をつくようになってしまったんです。

回復した人が支えてくれた

塚本さん(左)と高知さん(右)(写真:リディラバジャーナル編集部)

そんな中で僕らが今、みなさんの前に立っていられるのは、僕らより先に回復し続けた人たちが支えてくれたから。

だから今度は僕らが、生きづらさを感じたり、いろんなことに苦しんでいる人たちの役に立ちたい。

そのためには、正直に自分の経験をさらけ出して、「私はひとりじゃないんだ」と気づいてもらうことが必要なんじゃないかと思っています。

依存症でしんどい思いをされている方およびご家族やご友人の方は専門家や自助グループなどにご相談ください。▶薬物依存症 相談先一覧(依存症の発生予防・進行予防・再発予防に取り組むNPO法人アスクHP

・・・後編「個人の主観で語られ、ガイドラインすらも無視する薬物関連報道――経験者が語る、薬物依存の実態と報道のあり方」に続く


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