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タイ発「BLドラマ」が大ブレイクする納得の事情 LGBTに寛容な社会の背景にあるものとは

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  • 大塚 智彦 フリーランス記者(Pan Asia News)
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そもそもタイでのBLはもともと小説として書店の一部で売られており、読者層も限定されていたという。ところが、2014年にタイで初のBL物語といわれる「Love Sick」をタイのエンタメ最大手GMMグラミー傘下のGMMTVがテレビ放映して以来、少しずつ人気が上昇し始める。

本格的なBLブームを作ったのは、2016年公開の「SOTUS(ソータス)」(全15話)とされている。これも大学生の先輩と新入生の恋愛物語という学園ラブストーリー。そして、今回の2getherでその人気はタイ国内だけでなく、世界中に伝播し始めたわけだ。

GMMTVのディレクター、ノパナット・チャイウィモール氏は現地のネットメディアに対して「最初の試みはあくまで試験的だったが、これがタイ社会から肯定的反応を得て、その後人気が沸騰し、いまやBLものはサブカルチャーからメインストリームになった」と語っている。

BLはもはや欠かせないコンテンツ

タイで行ったBLの視聴者人気投票では依然として1位が「SOTUS」で、2位以下は「TharnType」(2019年、全12話)、「Until We Meet Again」
(2019年、全17話)、「2gether」(2020年、全13話)、「Love By Chance」(2018年、全14話)、「Why R U?」(2020年、全13話)となっており、日本で爆発的人気の「2gether」は4位にランク付けされている。

「2gether」は人気投票では4位となった(写真提供:コンテンツセブン/©GMMTV)

近年は、ネットフリックスやLINE TVなどネットを通じてドラマを視聴する若者が増えており、こうした層がBL人気を押し上げている見られる。タイのLINE TVでは2016年からBLドラマを放映し始め、現在までに33本を放映。同TVのカノップ・スパマノップ氏は「2019年のBL番組の視聴率は5%だったが、2020年1~3月期はそれが34%に成長している」と、BLシリーズがもはや欠かせない重要コンテンツであることを強調している。

こうしたブームは2018年以来BL小説を出版している「サタポーン書店」にも好影響を与え、現在では主要書店に約70タイトルのBL小説が並んでいる。このうち20タイトルはテレビドラマ化されているという。

タイのBLファンは熱狂的であると同時に、ドラマの舞台が若者が実際に生活する場面とオーバーラップしていることもあって、ドラマのシーンに手厳しい批評も加えることもあり、それがまた人気に拍車をかけているという。

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【タイでBLが市民権を得た背景】

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