みんなが広めたくなる、クチコミの仕掛け方 なぜ、あの人のクチコミは影響力があるのか?
こうしたランキング情報以外にも、「売上××突破」、といった売上データに関する情報は、メジャー感を向上させ、クチコミ受発信意向にプラスの効果があることがわかっています。この知覚認知率に着目するという発想は、媒体選択にも適用できるでしょう。
さて、担当するブランドが、各種ランキングにおいて高い評価を得ていないとします。たとえば、売上ランキングでは圏外、顧客満足度ランキングでは17位という位置だったとします。このランキング情報をクチコミのネタ元として発信しても、残念ながらクチコミしたい、あるいは聞きたいと思わせるスイッチに作用することは難しいでしょう。しかし、小さなセグメントに分けて考えれば、小さくても1位となる項目があるはずです。
たとえば「九州地域」で1位、「働く」「首都圏の」「母親」のなかで1位など、いくつかの属性でフィルターをかければ、必ず情報提供に値する情報がみつかるはずです。また、クチコミしたくなる・聞きたくなる知覚認知率には上限があることをすでに説明しましたが、この上限を上回るほど広く普及してしまったブランドの場合、これまであまり知られていなかったブランドの歴史や秘話を提供することによって、知覚認知率を適正レベルまで下げることも可能です。技で克服するとは、こういうことなのです。
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