コロナ時代は「SDGsの落とし穴」に気をつけろ ベニオフCEOの志と日本企業の精神は同じだ
ダボス会議での光景
パンデミックの波が世界をのみ込み、ニューノーマルが定着しつつある。この新時代のスタートラインに立ち、企業は改めて根源的な問いに答えなければならない。そもそも自分たちは何のために存在するのか? そして、どこへ向かうのか?
もちろん、答えは各社が導き出さなければならない。しかし、その切り口には、いくつか共通の知恵があるはずだ。そして、未来志向の企業から、学べることも少なくない。本稿では、そのような未来を拓く経営のあり方を紐解いてみよう。
毎年1月の第4週は、スイスのスキーリゾート「ダボス」が、季節外れの熱気に包まれる。世界経済フォーラムの年次総会(通称「ダボス会議」)が開催されるからだ。最近のこの会議の中心テーマは「資本主義の終焉」である。だとすると、資本主義の先は何か?
上の写真をご覧いただきたい。2019年のダボス会議の一場面だ。真ん中にいるのが、スウェーデンの環境保護活動家グレタ・トゥーンベリさん(当時16歳)。ほかに著名な科学者と外交官(いずれも女性)、それに2人のミュージシャン。
そして、2人の経営者が映っている。セールスフォース・ドットコムの創業者マーク・ベニオフ会長兼CEOと、SOMPOホールディングスの櫻田謙悟社長兼CEOだ。
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